【諸乗法数】1-33

【諸乗法数】1-33 


一體 『漩復(正しくは洑)頌』に「情與無情共一體」と。 

註 情と無情も本來は一つの物であるとの義。『漩洑頌』は『釋華嚴漩洑頌』。唐の杜順の撰した『華嚴經』の注釋書。「若人欲識眞空理 身内眞如還遍外情與無(非に作る本もある)情共一體 處々皆同眞法界」と。 


一針 『梵網經』に云う「一針一草 不得故盗」と。 註 一針は僅かな物の喩え。菩薩十戒の第二不盗戒の一節。僅かな物でも盗む事はならないとの義。菩薩十戒は『華嚴經』でも唱えられているが、此方は『梵網經』の部。  

なお、意味は違うが「頂門の一針」という格言がある。頂門(ちょうもん)の一針(いっしん) は頭の上に1本の針を刺す意から人の急所をついて強く戒めること。 また、急所を押さえた教訓。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。