佛像圖彙551
【551】五大虚空蔵(ごだいこくうぞう)
[通釈]
五大虚空蔵
[解説]
虚空蔵菩薩の功徳を五方に分けて菩薩としたもの,あるいは金剛界の五智如来の所変。五大金剛虚空蔵ともいう。日本では 9世紀頃から信仰されるようになった。方位によって中央の法界虚空蔵,東方の金剛虚空蔵,南方の宝光虚空蔵,西方の蓮華虚空蔵,北方の業用虚空蔵(ごうようこくうぞう)があり,それぞれ色や持物によって区別される。京都市の教王護国寺(東寺)観智院の木像は 9世紀中頃の作で唐からの請来像。ほかに神護寺多宝塔内の国宝の木造坐像 (836~845) が知られる。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)
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