佛像圖彙544

【544】大日(だいにち) 


[通釈] 

十三仏 大日如来 

十二 


[解説] 

 この像容は金剛界大日。本図には何も注記がないが、十三回忌の本尊とする宗派もある。注記がないのは、江戸時代には固定した忌仏としての意味がまだなかったからであろう。 

 ちなみに、某葬儀社のサイトを見ると、次の様な説明がなされている。これは他の葬儀社もほとんど同じである。 

「十三回忌とは、故人の13年目の命日(亡くなって12年後の命日)に行う年忌法要です。仏様となった故人が宇宙の生命そのものである「大日如来」とひとつになる日で、重要な意味があると考えられています。」 

「故人が亡くなってから長い年月がたっているため、十三回忌は規模を縮小し、遺族だけで執り行うのが一般的です。ただし、十三回忌の由来や干支を一周する節目の年であることを考慮し、親戚や友人を招いて盛大な法要をしたいと考える方も少なくありません。」 

 これらはあくまで日本での考え方であり、さらに現代での法要の在り方なので、昔から定められていたわけではないことを念頭に置いておきたい。  

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