佛像圖彙537
【537】地蔵(じぞう)
[通釈]
十三仏 地蔵菩薩
五
五七(三十五)日の忌仏
[解説]
地蔵は既に如来の資格があるが(お姿が如来。僧形でもある)、現世にとどまり兜率天(とそつてん)で修行中の弥勒が菩薩から如来となって降臨するまで衆生を救うとされている。それだけでなく、三十五日忌は閻魔大王に審判を受けることから、地蔵が故人の弁護人の役をして護る。地獄の果てから天(天国ではない)の世界まで、六道すべての衆生を護ることから六地蔵が祀られ、尊ばれるようになった。忌日としては三十五日忌はほとんどなされなくなっているが、法要といったことはせずとも、意識して故人に対して供養したいものである。
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