佛像圖彙519

【519】風天(ふうてん) 


[通釈] 

風天 梵字はニー?(例によって崩れ判別し難い) 


[解説] 

 天部の一人で、十二天の一人。風を神格化したもので、インドのヴァーユが仏教に取り入れられたもの。甲冑を着て片手に旗のついた槍を持つ姿が多いが、本図は半裸で鬼のような形相をしている。江戸時代にはこの姿が好んで描かれた。風天后・童子を眷属とするものがある。 両界曼荼羅や十二天の一尊として描かれるほかは、単独で信仰されることはあまり見られない。

  下は十二天像風天図(江戸時代、英一蝶・画)   

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