佛像圖彙517

【517】散脂大将(さんしたいしょう) 


[通釈]

散脂大将 梵字はハン 

鬼子母の子。功徳天女の兄である。 


[解説] 

 散脂大将は、二十八部衆の一尊。半只迦〈はんしか〉、半支迦、般支迦、般指迦とも。毘沙門天(クベーラ)の部下にして八大夜叉大将の一人。妻は鬼子母神であるが、本図の説明では鬼子母神の子とし、一定していない。僧慎爾耶〈そうしんにや〉、散脂迦〈さんしか〉、散脂〈さんし〉、散支とも呼ばれる。ただし、二十八大薬叉においては散脂大将(サンジュニェーヤ)と般止柯(パーンチカ)が別々に挙げられており、同一尊格とされない場合もある。  

 下は三十三間堂蔵散脂大将像(国宝)   

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。