佛像圖彙499
【499】金色孔雀王(こんじきくじゃくおう)
[通釈]
金色孔雀王 梵字はウン
[解説]
既出の孔雀明王と同体とされる。但し、前出の孔雀明王は孔雀に乗った姿なのに対し、こちらは立像となっている。
また、憤怒の相が特徴である明王のなかで唯一、慈悲を表した菩薩形を持っているはずだが、この絵の作者は知らなかったのか、それとも何か粉本(ふんぽん。自分用に写しておいた控えの画帳、下絵)があったのか、慈悲の菩薩姿ではない。
摩訶摩瑜利、孔雀仏母、孔雀王母菩薩、金色孔雀王とも呼ばれ、密教特有の尊格である明王の1つで、衆生を利益する徳を表すとされている。
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