佛像圖彙488
【488】毘盧勒叉善神(びるろくしゃぜんしん)
[通釈]
毘盧勒叉善神
此れを増長と翻訳する。自他の威德を増長させるからである。父の字(あざな)は和修吉。母の名は■(立心偏に區)惙帝という。以上は『陀羅尼集』に見える。
[解説]
『大般若経』を守護する「般若十六善神」の中の一尊で、四天王の一尊である増長天の別称。形相は唇を閉じ忿怒の相貌で、甲冑を付け、右手に披折羅(ばさら/ばじら。金剛杵の意)を持つ。
なお、善神を「ぜんじん」と読むのが一般的なようであるが、ここでは底本に従って「ぜんしん」としておく。他の尊も同じ。
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