佛像圖彙446

【446】初江王(しょこうおう) 


[通釈] 

第二 初江王 梵字はバク 

初江は三途(さんず)の初めにいるので初江という。 

本地は釈迦文(牟尼と同義)仏 

二七日(没後14日目)を主る。 


[解説] 

二審にあたる。三途の川の畔にいて、奪衣婆・懸衣翁の報告に依って審判を下す。主に盗みの罪を明らかにするといわれている。また、生前に亡者が関わりあった動物が呼ばれて、亡者についての証言を聞くとも。 

 十王の服裝は概ね宋代の官服を元にしている。これは主に舶載された画像が南宋代の寧波(ニンポー)で描かれたものが多かった事による。以前、神奈川県立博物舘で舶載された寧波画壇の展示があった。 

 下図は、奈良国立博物館蔵、絹本 著色 中国・南宋時代 13世紀「初江王図」重要文化財 

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