佛像圖彙411

【411】摩利支天(まりしてん) 


[通釈] 

摩利支天 梵字はマ 陽炎と漢訳する。此の天は見る事が出来ず、捉える事も出来ない。火で焼く事が出来ず、水で濡らす事も出来ない。その様子が陽炎の様なので名づけられた。 


[解説] 

 摩利支天は、古代印度で陽炎を神格化したもの。日天の妃ともいわれる。女神とされるが、男神として造像されることも多い。その場合は猪に甲冑姿で騎乗する。日本では軍神として信仰される事が多い。

 東京上野アメ横の徳大寺は日本三大摩利支天の一つで、勝海舟も信心した(下画像)。 

 

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