佛像圖彙392

【392】㺄(ゆ) 


[通釈] 

三十四 㺄 


[解説] 

 㺄の字単独での意味は不明だが、猰㺄(あつゆ)という獣がいる。虎のような爪を持ち、人を食うという。なお、亥に属するので「いたち」とも思われる。 


[摂津名所図会より]64 

百済川(くだらかわ)

今は平野川という。住吉郡平野より流れて、舎利寺・猪飼野・中浜等を歴(へ)て鴫野に至り大和川に入る。 堤の道条は数町なので、土地の人は嫁謗堤(よめそしりつつみ)といっている。 

『六帖』(古今和歌六帖) 

くだら川かはせをはやみある駒のあしの浦まに濡れにけるかも     人 丸   

『夫木』(夫木和歌抄) 

世の中に沈むとならば百済川ながれうせぬる我が身ともがな      俊 頼   

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