佛像圖彙306


【306】文曲星(ぶんきょくしょう) 


 [通釈] 

文曲星 梵字はハラ 

第四

増長菩薩 


[解説]

  文曲星は、星宿としての名は天権。「もんごく」とも。大熊座δ(デルタ)星、メグレズの中国名。北斗七星を構成する恒星の一つ。 


[摂津名所図会より]21 

坂上家(さかのへのいえ)

同郷長宝寺の北にあり。 征夷将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の長男広野麿(ひろのまろ)が、嵯峨帝の御世に当地の杭全郷を賜り居住したもので、地名も広野と号す。後世転じて平野郷と呼ぶようになった。その苗孫はここに永く相続して世に平野殿という。 この家に女の子が生まれると比丘尼とし、長宝寺の寺職とした。 また坂上の支族がこの地にあり、これを七名家と呼ぶ。今、土橋・末吾・三上・辻花等が存在する。 例年六月晦日、往昔には大祓(おおはらい)にこの七名家の内、その年の頭屋より児(ちご)一人が花笠を着て馬下にて出るという旧例があった。 また当郷野堂町に三十歩神社あり。住吉の末社で前に見えたので、ここでは略す。 

※絵はありません。 

※大阪市平野区平野本町 

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