佛像圖彙292


【292】十羅刹・華歯(かし) 


[通釈] 

十羅刹の四・華歯 

本地は北方の不空成就如来。秘法も同じ。 

正法華には施華と名づく。 


[注] 

不空成就仏 五大如来のひとつ。身のこなし方、振る舞い方によって願いが成就する智慧、成所作智を授ける仏。不空とは空でない、充実したことを指す。多くは施無畏印を結ぶ。 


[解説] 

 華歯は、元は白い歯が異様な雰囲気を持つ鬼神。左手に如意宝珠を持つ。本地仏は不空成就仏。


[摂津名所図会より]12 

草津大歳神社(くさつおほとしのじんじや)   

苅田村にあり。『延喜式』に出ている。今は牛頭天王と称す。社説には生根(いくね)神社とする。生根神は住吉にあり、奥の天神と称する。石打炉の銘にいう、「大同二年の勧請と云々」と。詳細は不明。 

※大阪市住吉区苅田、大依羅神社に合祀。 

※画像は生根神社(Wikipediaより)。 

※絵はありません。 

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