佛像圖彙290
【290】十羅刹の二・毘藍婆(びらんば)
[通釈]
毘藍婆 梵字はサク
南方華開如来の化身。秘法同じ。
嘉祥の義疏に離結と訳す。正法華もこれに同じ。
[注]
嘉祥義疏 吉蔵の法華経の注訳。吉蔵は六朝から唐初にかけての学僧。
正法華 正法華経。法華経の異訳の一つ。竺法護訳。
[解説]
毘藍婆は、元は縁を結んだり切ったり思うままに行う鬼神。手に持っているのは妙鉢(シンバルのようなもの)。本地は華開如来=宝生如来。なお、毘藍婆は仏教語で、世界の生成または壊滅する劫初(ごうしょ)・劫末に吹くという暴風の意味もある。毘藍、毘藍婆風とも。
[摂津名所図会より]11
船玉神社(ふなだまのじんじや)
北花田宮村にあり。詳しくは『延喜式(えんぎしき)』に出ている。今は歳徳神と呼ぶ。この所の生土神(うぶすながみ)とする。
※絵はありません。
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