訓蒙図彙396
訓蒙図彙 396 天文の部
牧(ぼく もく) pasture
[訓読]牧 ぼく・もく むまき。まき。郊外はこれを牧と謂ふ。言(いふこころ)は、放牧すべければなり。
[通釈]牧 ぼく・もく むまき。まき。郊外ではこれを牧という。その意味は、家畜を放牧することができるからである。
[解説]「むまき」は和名抄での訓。馬牧。「うままき」がつづまったもの。牧は日本古代において、飼育や繁殖のため牛や馬を放牧しておくための区域のこと。律令時代には公牧制度が整備され、兵部省管轄下の官牧(諸国牧・近都牧)や、左右馬寮管轄下で宮中が付属する御牧と呼ばれる牧があった。
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