佛像圖彙279


【279】八大童子 慧光童子(えこうどうじ) 


 [通釈] 

慧光童子 梵字はナウ 

寶幢佛(ほうとうぶつ) 

左手に蓮月を持つ。 


 [解説]

  八大童子は、不動明王につき従う8人の童子の眷属。八大金剛童子とも。一般には、慧光(えこう)童子、慧喜(えき)童子、阿耨達(あくた・あのくた)童子、持徳(指徳)(しとく)童子、烏俱婆伽(うぐばか)童子、清浄比丘(しようじようびく)、矜羯羅(こんがら)童子、制吒迦(せいたか)童子をいう。不動明王の種字「唅(かん=hāṃ)」字より発生し、四智(金剛智、灌頂智、蓮華智、羯磨智)と四波羅蜜(金剛波羅蜜、宝波羅蜜、法波羅蜜、業波羅蜜)を具現化した八尊だとされる。

  慧光童子は、本持仏は宝幢仏。右手に金剛杵、左手に月輪(がちりん)の載った蓮華を持つ。真言は「おん まかあらぎゃ ばさら うしゅにしゃ ばさらさたば じゃうんばんこ」。 


 [雑記] [摂津名所図会より]2 

浅沢小野(あさざわおの) 現・大阪市住吉区上住吉2  

今の大歳神社、細江の南のほとり以東の田圃をいう。 

 『続千載集』   下萌えやまづいそぐらん白雪の浅沢をのにわかな摘みけり    為 家  『風雅和歌集』  いざや子らわかな摘みてん根ぜり生ふる浅沢小野は里遠くとも  俊 成   

 

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