佛像圖彙267
【267】稲粈童子(とうちゅうどうじ)
[通釈]
辨財天十六童子の第五
稲粈童子 梵字はアン
又大神童子と名づく。
剱印
本地は文殊菩薩
[解説]
稲粈童子は大神童子とも名付け、本地を文殊菩薩とし、肩に稲の束を負い、手に宝珠を持って繁栄を司る。「粈」(米へんに丑)の字はあまり使われない字のため「籾」の字を当てているものも多い。
[雑記] 「百年後の仏教」
【40】精神運動主幹 伊藤證信
「佛敎は百年後にどうなるか、今から測り知る事は出來ませんが、佛敎者が今のやうな状態で居たら益々滅亡に近づく事、佛敎者が覺醒し奮發しさへすれば、佛敎は必ず復興する事は確かだと存じます。要するに佛敎者其人の奮發次第だと存じます。」
伊藤氏もまた現状に危機感を持つ一方、宗教者次第で滅亡も復興へと好転することを述べています。百年前の仏教界はいったいどれほど酷かったのか、知りたくもあり、知りたくもなし、といった気持ちですが、今も変わっていないのであれば、もはやこのまま惰性で続くだけなのかという気もします。
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