佛像圖彙232

【232】二宮小比叡(にのみやこひえ)

[通釈] 山王七社権現 二宮小比叡 梵字はベイ 五色(ごしき)の花大杉に咲いて天より降りたまう。 御名を花臺菩薩と申される。 本地は薬師如来 


 [解説] 山王七社も既出だが、改めて見ておくと、比叡山に祀られた神で、山王は山麓にある日吉(ひえ)神社のこと。大比叡、小比叡の呼び名から始まり、時代とともに数が増えて山王七社となり、百八社までになった。山王二十一社の内、上七社が山王七社。

 二宮小比叡 東本宮     大山咋神 

 大宮権現  西本宮     大己貴神 

 聖真子   宇佐宮     田心姫神 

 三宮    三宮宮     鴨玉依姫神荒魂 

 八王子   牛尾宮     大山咋神荒魂 

 客人権現  白山宮     白山姫神 

 十禅師   東本宮境内   鴨玉依姫神  

 二宮小比叡は大津市の日吉大社の東本宮(国宝)のことで、大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀る。 


 [雑記]  フォロワーさんのtweetより。 

 葬儀費用の高騰にこのような悪事の介在もあるとすれば許されないことだし、ましてや警部補という要職にある者が加担、警察署のほぼすべてでやっているとすれば由々しきこと。それでなくても高価ゆえに本格的な葬儀を諦める人が増え、寺院への不信感も高まっている今、このようなことが恒常的に行われているとしたら、矛先は葬儀社と、そして寺院僧侶に向けられるのは必至でしょう。

  本来なら、葬儀や法事はお寺と人々が直接相対して行うものですが、檀家制度が崩れ、檀那寺を持たない人が増え、お寺に依頼しようにもどのようにしてよいかわからないし、そもそも行きづらい。そこで、仲介業として葬儀社があり、寺院にとっても便利なので、テレビでコマーシャルを盛んに流すほどの盛業ぶりとなった。しかし、それほど儲かるものなのかという疑念があったところ、この事件のように不正なカネが上積みされていたとしたら、徹底的に解明してほしいものです。人の死は厳粛で、弔いは大切なもの、おカネ、お布施を惜しんではならないというのが通念としてあり、それにつけ込む罰当たりな所業ですが、そもそも釈尊自身、弔いは簡素にするよう遺言をしたとか。

  警察まで加担して仏事、法事を歪めているならば、仏教の将来は衰退しかないでしょう。  


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