佛像圖彙216
【216】大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)
[通釈]
大勢至菩薩 梵字はサク 二十三日
無浄念王の第三子である。
維摩経に「大勢至に力があり、十方に飛び回る。在る所の国は六変振動し悪休息する」とある。
[注] 無浄念王 正しくは無諍念王。無量寿経によれば阿弥陀の前身・法蔵比丘の出家する前の姿。無量寿経には第一子は観音の前身。第二子が大勢至の前身とあるので第三王子は誤り。
[解説]
大勢至菩薩も既出。なお補足しておくと、午年の守り本尊で、中世に於いては月待の本尊ともされ板碑等に画像や梵字が刻まれ、偈文として「歸命月天子 本地大勢至」と刻されることがある。
画像は岐阜県のホームページより「木造大勢至菩薩立像」〔県重要文化財、郡上市白鳥町阿名院所有、鎌倉後期から室町時代と推定〕
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