佛像圖彙167

【167】烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう、うすしまみょうおう)


[通釈]

烏枢沙摩明王 梵字はウン


[注]

見出しは「枢」の字が草冠の下に「ヨ」が2つ、その下に「心」という見慣れない字を使っている。ここでは一般的に使われている「枢」の字を使用する。


[解説]

烏枢沙摩明王は、密教における明王の一尊。「烏枢瑟摩」「烏蒭沙摩」「烏瑟娑摩」「烏枢沙摩」とも。真言・天台・禅・日蓮などの諸宗派で信仰される。台密では五大明王の一尊。日蓮宗では「烏蒭沙摩明王」の表記を用い、火神・厠の神として信仰されている。

『大威力烏枢瑟摩明王経』などの密教経典(金剛乗経典)に説かれる。

真言

オン クロダノウ ウンジャク - 解穢真言(ぐえしんごん)

オン・クロダナウ・ウンジャク・ソワカ (臨済宗)

オン シュリ マリ ママリ マリシュシュリ ソワカ


[千手観音の持物]24

軍持手


梵天の元に導く手。持ち物は全てを浄化する「香水(こうずい)」の入った浄瓶です。

過去の出来事

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