訓蒙図彙212

訓蒙図彙 212 人物の部

鬼(き) demon

[訓読]鬼 き をに(おに)。魑魅(ちみ)、すたま、老物の精なり。魍魎(もうりょう)、みづち、水神(すいじん)なり。又、木魅(もくみ)は、こたま、山鬼(さんき)は、やまづみ。


[通釈]鬼 き おに。魑魅は、すたま、老物の精。魍魎は、みづち、水神である。又、木魅は、こたま、山鬼は、やまづみ。


[解説]標題の「鬼」の字は、上のツノの部分を取ってあることに注意。「魑魅魍魎」というのは説明にあるように魑魅と魍魎。精霊と水神。なお、普通鬼というと桃太郎に出てくるような頭にツノが生えた怪物を指すが、本書は漢文での意味を解説しているため、中国での意味が書かれている。日本の「おに」も元は中国の「き」に影響されたもののようだが。

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