訓蒙図彙164

訓蒙図彙 164 宝貨の部

絨(じゅう) velvet

[訓読]絨 じゅう 細毛布なり。剪絨(せんじゅう)は、今按ずるに俗に云ふびらうど(びろうど)。其の美なる者を天鵞絨(てんがじゅう)・褐子氆(かっしせん)・氌兜羅綿(せんとろめん)と名づく。皆毛布なり。


[通釈]絨 じゅう 細毛布である。剪絨とは、今考えるに俗にいうびろうどのこと。その美しいものを天鵞絨・褐子氆・氌兜羅綿という。皆毛布である。


[語釈]●氌兜羅綿 兜羅綿 《「とろ」は、梵tûlaの音写。 綿花の意》綿糸にウサギの毛をまぜて織った織物。 色はねずみ色・藤色・薄柿色などが多く、もと舶来品。

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