訓蒙図彙159

訓蒙図彙 159 宝貨の部

絹(けん) silk

[訓読]絹 けん きぬ。薄きを帛(はく)といひ、厚きを繒(そう)といひ、双糸の者を縑(けん)といふ。かとり。今按ずるに、もろぎぬ。大糸の者を紬(ゆう)といふ。つむぎ。綢(しゅう)、同じ。糸紬(しゅう)有り、綿紬(めんゆう)有り。


[通釈]絹 けん きぬ。薄手のものを帛といい、厚手のものを繒といい、双糸のものを縑という。かとりのこと。今管変えるに、もろぎぬのことであろう。太い糸を使ったのを紬という。つむぎのこと。綢も同じ。糸紬と綿紬がある。


[語釈]●双糸 諸糸(もろいと)、諸撚り糸(もろひねりいと)、双子糸(ふたこいと)とも。 2つの糸をより合わせた糸のこと。

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