訓蒙図彙139

訓蒙図彙 139 宝貨の部

硫(りゅう) sulphur

[訓読]硫 りう(りゅう) ゆのあわ。硫黄(ゆおう)なり。石硫黄有り、土硫黄有り。○発燭は、今按ずるに、ゆわうぎ(ゆおうぎ)。焠燈(すいとう)、焠兒(すいじ)、火寸(かすん)、引光奴(いんこうど)、並びに同じ。


[通釈]硫 りゅう ゆのあわ。硫黄である。種類として、石硫黄と土硫黄がある。○発燭は、今考えるに、ゆおうぎ。焠燈、焠兒、火寸、引光奴、いずれも同じ。


[語釈]●硫 硫黄(いおう)。酸素族元素の一。単体は無臭の黄色結晶。温泉や火山帯に産する。水には溶けない。斜方硫黄・単斜硫黄などの同素体がある。空気中で熱すると青い炎をあげて燃え、悪臭のある二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を生じる。火薬・マッチ・医薬品の原料、ゴム製造などに使用。古くは「ゆわう(ゆおう)」と発音し、「ゆあわ(湯泡)」の音の変化したものと考えられている。

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