訓蒙図彙123

訓蒙図彙 123 果蓏の部

胡桃(ことう) walnut

[訓読]胡桃 こたう(ことう) くるみ。又核桃(かくとう)、核果(かくか)と名づく。今按ずるに、胡桃の大なる者、俗に云ふ「たうくるみ(とうくるみ)」。此間に在る所は、蓋(けだ)し山胡桃(さんことう)ならん。


[通釈]胡桃 ことう くるみ。また、「核桃」「核果」という。今考えるに、胡桃の大きいものは、俗に「とうくるみ」という。近頃見かけるものは、恐らく山胡桃であろう。


[語釈]●胡桃 クルミ(胡桃、山胡桃、呉桃、英語: Walnut、Black walnut、学名:Juglans)は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称。また、その核果の種子(仁)を加工した食用のナッツを指す。原産地はヨーロッパ南西部からアジア西部とされ、北半球の温帯地域に広く分布する。樹高は8メートルから20メートルに及ぶ。日本列島に自生している胡桃の大半はオニグルミと言い、核はゴツゴツとして非常に硬く、種子(仁)が取り出し難5月から6月にかけて開花し、その後に直径3 cm程度の仮果と呼ばれる実を付ける。仮果の中に核果が有り、その内側の種子(仁)を食用とする。脂質が実全体の70パーセントを占めている。また、ビタミンEを始め様々なビタミンやミネラルが豊富に含まれている。い。なお、クルミとして食用に利用される種は、クルミ属の植物の一部に過ぎない。


[用例]

唐.段成式『酉陽雜俎』卷一四.諾皋記上:柳氏遽取(胡桃)翫之掌中,遂長,初如拳如碗,驚顧之際,已如盤矣,嚗然分為兩扇。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。