訓蒙図彙118

訓蒙図彙 118 果蓏の部

龍眼(りゅうがん) longan

[訓読]龍眼 りうがん(りゅうがん) 円眼(えんがん)、茘奴(れいぬ)、並びに同じ。又黄竜眼(こうりゅうがん)有り。


[通釈]龍眼 りゅうがん 円眼、茘奴、ともに同じ。また黄色い竜眼がある。


[語釈]●龍眼 リュウガン(ロンガンとも、竜眼、龍眼)はムクロジ科ムクロジ属の常緑小高木またはその果実。果実を割ったときに中にある大きな黒褐色の種子とそのまわりの半透明な白い部分の様子を、中国で伝説の神獣である竜の眼に見立てて「竜眼(ロンイエン)」と名付け、日本でこれを音読みして和名リュウガンと名付けられた。インドが原産といわれる[1]。果実の主な生産地は福建省など中国南部、台湾 (特に南投県と嘉義県が有名)、タイ、ラオス、インドネシア、ベトナム。日本では鹿児島県の大隅半島や、沖縄などの一部地域に分布する。『大和本草』(1708年)には、「薩摩に茘枝(れいし)竜眼の木もとより山にありと云う」の記述があり、18世紀には日本で栽培されていたことがうかがえる。

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