1709年6月2日

宝永6年6月2日[貞享暦]1709年7月8日  辛丑  月曜日 清・康煕48年

紀伊中納言吉宗の北方袖留めを賀して、吉宗に肴一折、北方に三種二荷を給う。御台所よりも賜物あり。

※袖留め:江戸時代,男子の成年式に当たる元服のおりに,それまで着ていた振袖の脇をふさぐこと。腋(わき)ふさぎともいう。一般に成年式は,服飾の変化をともなうことを特色とするが,袖留はその一例。元服は,13歳ころの半元服と,15歳ころの本元服との2段階に分かれるのがふつうであり,その場合,袖留は半元服の一行事であった。すなわち半元服には,額(ひたい)直しなどと称して額のすみの髪を剃るとともに袖留を行い,本元服に当たって前髪を剃り,武士社会ではこのおりに烏帽子(えぼし)をかぶったのである。女子の成人の儀式は12、3歳から16歳頃までに行なわれ、初めは「髪上げ」の儀だけが行なわれたが、それに「裳着(もぎ)」が加わり、貴人や親戚の長者が裳(も)の腰紐を結ぶ役をつとめた。江戸時代では、服装の変化により、袖留めの式に変わった。

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