1709年5月23日

宝永6年5月23日［貞享暦］ 1709年6月30日  癸巳  日曜日 清・康煕48年

城中行事：臨時朝会。

尾張中納言吉通就封により、大久保加賀守忠増を使者として銀千枚・時服百を贈る。吉通は謝意を表し、盃を賜り、将軍手づから備前長光の刀と奇楠香一木を遣わす。

石川主殿頭義孝・伊東大和守祐実・九鬼豊前守隆直、就封の暇を給う。主殿頭義孝は今年より初めて馬を給う。

大番頭片桐主膳正貞房・稲葉駿河守正倚はじめ所属の番士ら、二条在番を終えて帰謁。

護持院前大僧正快意・金地院元云はじめ、御継統の賀を申し上げた諸宗の僧侶に時服を下賜。

准后公弁法親王、日光山より帰り、西城にて将軍と対面。奥能にて歓待。将軍は鶴亀を舞い、他は近習らが舞う。

宣下の御祝として、御側・小姓・桐間番頭・小納戸・医員・土圭間組頭・御用方右筆・道具方・土圭間番士らに時服を給う。