訓蒙図彙90

榛(しん) Asian hazel

[訓読]榛 しん はしばみ。榛子(しんし)なり。亲(しん)、同じ。又小栗(せうりつ(しょうりつ))と名づけ、秦果(しんくわ(しんか))と名づく。


[通釈]榛 しん はしばみ。榛子である。亲も、同じ。又小栗という名があり、秦果という名がある。


[語釈]●榛 はしばみ。山野に自生する、かばのき科の落葉低木。春、葉に先立って穂状の小さい花が咲く。雄花は黄褐色、雌花は紅色。果実は食べられる。


[用例]

『漢書』卷五七.司馬相如傳下:觀眾樹之蓊薆兮,覽竹林之榛榛。

『文選』趙至.與嵇茂齊書:涉澤求蹊,披榛覓路。

『文選』枚乘.七發:於是榛林深澤,煙雲闇莫,兕虎並作。

『文選』宋玉.高唐賦:榛林鬱盛,葩華覆蓋。

晉.潘尼「火賦」:榛蕪既除,九野謐清。

唐.王勃「梓州飛烏縣.白鶴寺碑」:林院榛蕪,軒堂委寂。

唐.劉知幾『史通』卷九.煩省:夫論史之煩省者,但當要其事有妄載,苦於榛蕪,言有闕書,傷於簡略,斯則可矣。

唐.李白「古風」詩五九首之一四:白骨橫千霜,嵯峨蔽榛莽。

唐.杜甫「贈韋左丞丈濟」詩:君能微感激,亦足慰榛蕪。

唐.柳宗元「封建論」:草木榛榛,鹿豕狉狉。

唐.柳宗元「封建論」:彼其初與萬物皆生,草木榛榛,鹿豕狉狉。

『新唐書』卷一五五.馬燧傳:燧乃令士無動,命除榛莽廣百步為場,募勇士五千人陣而待。

『舊五代史』卷六三.唐書.張全義傳:初,蔡賊孫儒、諸葛爽爭據洛陽,迭相攻伐,七八年間,都城灰燼,滿目荊榛。

『舊五代史』卷九七.晉書.盧文進傳:燕趙諸州,荊榛滿目。

元.柳貫「三月十日觀南安趙使君所藏書畫古器物」詩:南唐常侍六書學,凌轢斯邈開榛蕪。

清.魏源『聖武記』卷七.雍正西南夷改流記上:環黔粵萬山間,奧而曠,沃而衍,榛狉而淳樸,別有天地。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。