訓蒙図彙30

燕(えん)

[訓読]燕 ゑん(えん) つばくらめ。つばめ。鷰(ゑん)、燕燕(ゑんゑん)、乙鳥(いつてう(いつちょう))、玄鳥、並びに同じ。


[通釈]燕 えん つばくらめ。つばめ。鷰、燕燕、乙鳥、玄鳥、以上みな同じ。


[解説]多くの鳥は「鳥」を部首とする字で表されているが、「つばめ」は「燕」。この字は象形で、つばめが飛ぶ姿をかたどっている。楷書体では下に点が四つある「連火」(れんが)の部首に入れられているが、この字は結果的に入れられたまでで、火とは関係がない。


[用例]

『詩經』邶風.燕燕:燕燕于飛,差池其羽。之子于歸,遠送于野。

『三國演義』第一一三:入其朝,不聞直言。經其野,民有菜色。所謂燕雀處堂,不知大廈之將焚者也。

『醒世恆言』卷二二.張淑兒巧智脫楊生:這叫做燕雀處堂,不知禍之將及。

『群音類選』官腔類.卷八.四德記.賀子滿月:喜今朝老蚌生珠,應玉燕投懷入夢。

清.紀昀『閱微草堂筆記』卷四.濼陽消夏錄四:是不必然,亦不必不然,郢書燕說,固未為無益。

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