和俗童子訓118
貝原益軒著『和俗童子訓』118
六に曰、ことばをつつしみて、多くすべからず。かりにも人をそしり、いつはりを云べからず。人のそしりをきく事あらば、心にをさめて、人につたへかたるべからず。そしりを云つたふるより、父子、兄弟、夫婦、一家の間も不和になり、家内をさまらず。
【通釈】
六、言葉を慎み、多言してはいけない。間違っても人をそしり、偽りを言ってはならない。人のそしりを耳にすることがあっても、聞いたことは心に納めて、他人に伝え語ってはならない。もしそしりを言うことをすれば、父子、兄弟、夫婦、一家の間も不和になり、家内が乱れることになる。
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