消されてゆく過去の文化(2)

消されてゆく過去の文化(2)

　各自治体では、無縁墳墓と認定された墳墓について公告を出し、１年以内に申し出がない場合は改葬をする。遺骨があればそれはしかるべき所に改葬し、墳墓は撤去し、廃棄処理される。全ての自治体の公告は官報に掲載されるので、容易に知ることができる。参考までに、先日、名古屋市から公告されたものの冒頭部分を紹介する。実際の数はここにある数の10数倍である。この名古屋市の分は納骨堂に収められた遺骨であり、埋葬されて墓石が建てられたものではないが、こういったことが日々、各地で進められており、歴史的、芸術的に価値のある墓碑も次々と失われている。