南留別志379
荻生徂徠著『南留別志』379
一 梶原平三が子を源太といふ。源子の子をやしなへるにや。猪俣小平六も、小野氏なるを、平氏を冒せるはいかに。此比(このころ)までは、今の世のみだりがはしきやうにはあらじ。かならずゆゑあるべし。
[語釈]
●梶原平三 梶原景時(かじわら かげとき)の別名。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将。鎌倉幕府の御家人。
●源太 梶原景季(かじわら かげすえ)の別名。平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。梶原景時の嫡男。梶原源太景季とも。絵は歌川国芳画の梶原源太景季。
●猪俣小平六 猪俣範綱(いのまた のりつな)の別名。平安時代末期から鎌倉時代にかけての武将、御家人。武蔵七党の猪俣党の当主。
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