1943年7月1日 東京都制施行
1943年7月1日 昭和18年
【内 閣】
内閣総理大臣 東條英機/外務大臣 重光葵/内務大臣 安藤紀三郎/大蔵大臣 賀屋興宣/陸軍大臣 東條英機(兼任)/海軍大臣 嶋田繁太郎/司法大臣 岩村通世/文部大臣 岡部長景/農林大臣 山崎達之輔/商工大臣 岸信介/軍需大臣 東條英機(兼任)/逓信大臣 寺島健軍人/鉄道大臣 八田嘉明/大東亜大臣 青木一男/厚生大臣 小泉親彦/国務大臣 岸信介(商工省)・大麻唯男(翼賛政治会)・後藤文夫(研究会)/内閣書記官長 星野直樹/法制局長官 森山鋭一
【宮中主要官】
内大臣 木戸幸一/宮内大臣 松平恒雄/枢密院議長 原嘉道/枢密院副議長 鈴木貫太郎
【軍部高官】
[陸 軍]
陸軍次官 富永恭次/軍務局長 佐藤賢了/参謀総長 杉山元/参謀次長 秦彦三郎/教育総監 山田乙三
[海 軍]
海軍次官 沢本頼雄/軍令部総長 永野修身
【植民地高官】
朝鮮総督 小磯国昭/台湾総督 長谷川清/関東長官 梅津美治郎/樺太庁長官 大津敏男/南洋庁長官 近藤駿介
地方行政協議会令公布。地方行政総合調整のため全国9地方に設置。
東京府が都政に移行。東京市が35の特別区に。府知事松村光麿(本日退任)、東京都長官大達茂雄(本日着任)
東条内閣は国家総力の結集は国内体制の緊急確立にありとの信念のもとに、あえて地方自
治制度の大改革を緊急国策の一つとし、市制・町村制の改正案とともに都制案を本年1月
18日、第81回帝国議会に上程し、本日、都が成立した。東京都制は首都行政の強力な一元
化を目途とし、戦争目的完遂の使命を帯びた戦時立法であり、戦後、幾多の問題が残され
ることになった。都の管轄区域は従来の東京府の区域によることに。
国鉄、急行列車の自由乗車制を廃し、すべて乗車列車を指定制に。
経済市況のラジオ放送を中止
【日 記】
[徳川無声]
一日(木曜 曇 薄暑)今日から東京市でなく、東京都となる。即ち都制第一日である。
池の睡蓮、白、桃、黄と各二輪宛。木斛(もっこく)花盛り、おかめ笹の筍、逆さ夕立の如く見事にも凄まじ。
水谷君来て、楽屋用の茶器、化粧品、電気マッチなど入れた鞄と、座布団を入れた風呂敷包みを持ってくれて、共に浅草花月劇場行。
私は例の「南方だより」を出し物にして、特別応援出演。
旗あげ興行だというに、入り悪し。座長生駒雷遊氏の人気は浅草にある筈だが、どうしたというのか? もっとも、この入りからみると、私自身もさっぱり人気なしということになる。
[清沢 冽]
七月一日(木)
今日から「東京都」になる。名前を変えることを好む現れがまたここに実例を見る。もとより府、市に弊害はあり。だが、それを戦時下に変更せねばならぬほどの必要ありや。
天気よく、万物青し。鳥声地に満つ。
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