南留別志342

荻生徂徠著『南留別志』342

一 「さんざん」といふ俗語は、物をい(忌)まう人の死したりといふ事をいへるより、起れるなるべし。


[語釈]

●さんざん 散々。形容動詞としては、1 物事の程度が著しいさま。「若いころ散散に世話になった人」 2 物事の結果や状態がひどく悪くて、目も当てられないさま。みじめ。「散散な目にあう」 3 ちりぢりばらばらになるさま。砕け散るさま。といった意味がある。また、副詞としては、嫌になるほど程度がはなはだしいさま、ひどく、。さんざ。「散散言って聞かせたのにわからない」「散散遊んでおきながら」という意味がある。徂徠は具体的な典拠に基づいて見解を述べていると思われるが、不詳。

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