南留別志309

荻生徂徠著『南留別志』309

一 から(唐)も日本も、古は玉(ぎょく)をたからとせるに、後の世にはきえうせたるやうなり。大かたは、金銀をたからとせるより、玉はおのづからおされたるべし。


[語釈]

●玉 翡翠(ひすい)や石英およびこれらで作られた勾玉(まがたま)や管玉、器のこと。古代において東洋で珍重された。

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