南留別志305
荻生徂徠著『南留別志』305
一 「みかど」(帝)は、「みこと」(尊、命)の転ぜる詞なるべし。
[解説]「みかど」は元は「御門(みかど)」。御所の門の意味で、直接名指すことを避けた婉曲表現。「陛下」「殿下」も同様。「みこと」は上代に神や人の呼び名の下につけた敬称。御言 (みこと) を発するお方の意から。また、「御事(みこと)」の意とも。徂徠は「みこと」が「みかど」に転訛したのであろうとするが、断定するだけの例証がなく、推測にとどめている。
一 「みかど」(帝)は、「みこと」(尊、命)の転ぜる詞なるべし。
[解説]「みかど」は元は「御門(みかど)」。御所の門の意味で、直接名指すことを避けた婉曲表現。「陛下」「殿下」も同様。「みこと」は上代に神や人の呼び名の下につけた敬称。御言 (みこと) を発するお方の意から。また、「御事(みこと)」の意とも。徂徠は「みこと」が「みかど」に転訛したのであろうとするが、断定するだけの例証がなく、推測にとどめている。
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