南留別志252

荻生徂徠著『南留別志』252

一 から(唐)も日本も、狩には鹿をほん(本)とするなり。かりといふ詞(ことば)も、鹿によ(拠)れるにや。


[解説]狩猟は唐(中国)も日本も鹿を獲るが、鹿が「本」(本来)で、他の鳥獣を獲るのは「仮・借」(仮のもの)。つまり「かり」という掛け言葉になっている、ということだが、文末が「にや」と疑問形で終わっていることから、徂徠も断言するだけの確信はなかったものとみえる。

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