南留別志251
荻生徂徠著『南留別志』251
一 源内、平内、藤内は内舎人なり。太郎作、五郎作は、さくわんなるべし。
[語釈]
●内舎人 うどねり。うちとねり。令制で中務 (なかつかさ) 省に属する官。武装して宮中に宿直し,天皇の雑役や警衛にあたった。定員は 90人で,五位以上の子弟から選ばれたが,平安時代には低い家柄からも出るようになった。のち摂政,関白の随身となり,本来の機能は失われた。源内は源氏の内舎人、平内は平家の内舎人、藤内は藤原の内舎人。
●さくわん 属(さかん)。付き従う者。属吏。属僚。また、宮中の壁塗工事のために木工寮の属 (さかん) として出入りさせた職人のことを左官(さかん)と言い、この名は今も使われている。しゃかん、とも。
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