南留別志240

荻生徂徠著『南留別志』240

一 「くれなゐ」は、呉藍なり。


[語釈]

●呉藍 くれない。くれのあい。紅花の別称。紅の訓読み「くれない」はこの言葉が元になっている。紅花は紅藍花ともいい、呉藍ともいう。つまり2種類の藍を使った色のことで、二藍色(ふたあいいろ)ともいう。青味の紫色と考えられ、指貫(さしぬき)、下襲(したがさね)、唐衣(からころも)など、中古の服装では夏にふさわしい色とされており、回想的な気分を誘う色であったともいわれている。下図のような色。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。