南留別志233

荻生徂徠著『南留別志』233

一 蠎を「うはゞみ」、蝮を「くちばみ」といふ。「ばみ」は「へみ」なり。「へみ」は「へび」なり。「うは」は大なり。「くちばみ」は、赤口黒口とて二種あり。赤口ばみ、黒口ばみといふ事を略せるなるべし。


[語釈]

●蠎 音ボウ・モウ、訓うわばみ・おろち。大蛇のこと。下の絵は『和漢三才圖會』龍蛇部四十五より「巨蠎」。

●蝮 音フク、訓まむし・はみ(まむしの古名)・くちばみ。

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