南留別志218
荻生徂徠著『南留別志』218
一 牛天神は、物部大人(もののべうし)神社なるべし。大人を「うし」とよむ。日本紀に見ゆ。
[語釈]
●牛天神 江戸の小石川牛天神(北野神社)。
●物部大人 物部大人連公(もののべのうしのむらじきみ)。宇摩志麻治命の十五世の孫で、物部大市御狩連(もののべのおおちみかりのむらじ)の子。 物部雄君連(もののべのおきみのむらじ)の娘・有利媛を妻として一児を生したという。
[解説]小石川の牛天神は天神さん、つまり菅原道真公を祀るが、徂徠は「牛」を「大人(うし)」と解し、もともとは物部大人を祀っていたものであろうとする。
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