南留別志203
荻生徂徠著『南留別志』203
一 宿祢(すくね)、宿尼、少名、同じ事なるべし。連(むらじ)は、村主といふ事なるべし。
[語釈]
●宿祢 宿禰。足尼、足禰、少名、宿儺とも。古代日本における称号の一つ。 大和朝廷初期(3世紀~5世紀ごろ)では武人や行政官を表す称号として用いられていた。
●連 大和政権のもとで行われた姓(かばね)の一つで、臣(おみ)とともに高位の豪族が保持した称号。 語源には諸説あるが、一定規模の社会集団を意味する「ムラ」の族長「ヌシ」とする説(「むらぬし」→「むらじ」)が有力。別姓の「村主」(すぐり)とは区別されるが、徂徠は同じとみる。
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