南留別志173
荻生徂徠著『南留別志』173
一 葵丘を「くゐきう(ききゅう)」、詐偽を「さくゐ」、源氏を「くゑんじ(けんじ)」、変化を「へんぐゑ(へんげ)」といふやうなる事を、かへし(反し)にて読みかへたるは、いづれの世よりの事なるにか。袍(ほう)のひだをとりて、今の俗にいふ「りつは」といふやうなる事をこのみ出でたる代なるべし。
[語釈]
●袍 衣冠束帯のときに着る上着。うえのきぬ。文官の「袍」は、裾に襴という横裂をつけて、両脇のひだをとった縫腋の「有襴衣」。武官の「袍」は、欠腋の「無襴衣」。
[解説]この段は音韻のことを言っているのだと思われるが、浅学にして分からない。「りつは」の意味も。ご教示頂ければ幸い。
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