南留別志168
荻生徂徠著『南留別志』168
一 今の陰陽師(おんみょうじ)などのする八卦(はっけ)のうらかた(占方)は、京房(けいぼう)が法より出でたり。
[語釈]
●京房 きょうぼう、とも。中国漢代の易学者,音楽理論家。頓丘(河南省清豊の西南)の人。字(あざな)は君明,本姓李,号は易京。易を梁の焦延寿(しょうえんじゅ)に学び,延寿と同じく孟氏易と称したが,孟喜の直弟子には認められなかった。天文や気候の異変により災厄を予言し,元帝の信頼を得て魏郡太守となったが,讒言(ざんげん)により獄死した。『京氏易伝』という書物が伝わっているが、京房のものかどうかは不詳。孟喜や京房の易学は、易の64卦を1年の暦に配当し,ある卦はある季節,月,日を支配するから政治もその卦の示すイメージに沿って行っていかねばならない,とするものと説く。
京房卦気直日図
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