南留別志126

荻生徂徠著『南留別志』126

一 真間の橋を継橋といふ。継をまゝとよむゆゑなるべし。


[解説]真間の継橋(ままのつぎはし)は千葉県市川市にある。現在は川が暗渠となり、かつての土佐のはりまや橋のように赤く塗られた欄干があるだけで(あとは石碑、案内板など)往時を偲ぶことはできない。参考までに広重の描いた真間の継橋(絵本江戸土産より)を以下に掲げておく。奥に見えるのは児奈(てこな。東国方言で可愛らしい少女)の社(やしろ)。このあたりは紅葉の名所として知られた。京成本線にその名もズバリ「市川真間」駅がある。

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