南留別志83
荻生徂徠著『南留別志』83
一 つぼね(局)といふは、宿直[とのゐ]するものゝ帯をもとかで、つぶねにする所なり。
[解説]局とはもとは宮殿内の屏風や几帳 (きちょう) などで区画されて設けられた部屋のこと。転じてそこに居住を許された女房などを指すようになった。江戸時代まで,宮廷に奉仕する女官や幕府の大奥の女中などの称として用いられた。徂徠は原義を説明しており、「つぼね」という語は「つぶね」に由来するとしている。女官が衣服もそのままに宿直し奉仕するのが「つぶね」で、それが「つぼね」に転訛したということ。
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