南留別志60
荻生徂徠著『南留別志』60
一 上総は「かんつふさ」、下総は「しもつふさ」なり。安房(あわ)にも、「ふさ」といふ字を用ふ。古の扶桑(ふそう)国なるべし。下野(しもつけ)国に、「くろはね」といふ所あり。出羽には、はぐろの山あり。古の歯黒国なるにや。
[解説]今の千葉県にあたる上総・下総・安房といった旧国名の「ふさ」は「ふそう」(扶桑)に由来し、下野(栃木県)の「くろはね」(黒羽。現大田原市)、出羽の羽黒山(山形県)は、古代の歯黒国に由来したものであろうと徂徠の説。
一 上総は「かんつふさ」、下総は「しもつふさ」なり。安房(あわ)にも、「ふさ」といふ字を用ふ。古の扶桑(ふそう)国なるべし。下野(しもつけ)国に、「くろはね」といふ所あり。出羽には、はぐろの山あり。古の歯黒国なるにや。
[解説]今の千葉県にあたる上総・下総・安房といった旧国名の「ふさ」は「ふそう」(扶桑)に由来し、下野(栃木県)の「くろはね」(黒羽。現大田原市)、出羽の羽黒山(山形県)は、古代の歯黒国に由来したものであろうと徂徠の説。
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