南留別志58

荻生徂徠著『南留別志』58

一 水帳(みずちょう)といふ物、村々にあり。御図帳(みずちょう)とかくべし。民部省図帳といふ事あり。


[解説]水帳は村ごとに行われた検地の結果を記録した土地台帳、検地帳のこと。徂徠が言うように、「御図帳」が本来の表記で、律令時代、民部省が作成した台帳を敬語をつけて「御図帳」と言ったのが「みずちょう」の由来で、「水帳」は平易で俗な表記であることから、あとからこのようなものが普及したのであろう。画像は大阪市立図書館蔵 文政8.11(1825.11)写「立売堀(いたちぼり)古金町水帳」より

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