南留別志55

荻生徂徠著『南留別志』55

一 らうとう(郎党)は、若党に対せる名なるべし。党のものゝ内にて、老いたると、わかきとわかてるにや。


[解説]武家の家来、家臣のことを郎党(郎党とも)というが、徂徠は「若党」と対を成すことば「老党」が元で、一党のうち老臣を指す言葉であろうとする。『論語』の解釈など、徂徠は独自の見解が多々あり、一見こじつけのように思えるものもあるが、それを否定する材料もないものについては、一考の価値はあるだろう。

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